以前にWFで等身大ドールのヘッドに流用できないかなーと思って買ったものです。たしか当時で7000円ぐらいでお手頃価格でしたので、ものは試しにということで買ったのですが、結局色々他の製作やってたりと後回しで放置していたので、折角なので組んでみることにしました。そんなわけで、畑違いの着ぐるみマスクカスタムのレポです。ちなみに本来の目的だったオビツ150へのヘッド流用ですが、ヘッドがあまりに大きすぎてバランス悪いのでちょっと使えません(ぉ
この着ぐるみマスクは、一般の高価なFRPのフルフェイス型ではなく、前方だけソフビで構成して頭頂~後頭部はプラの成型物をテープでくっつけて一体化して使う形です。この場合、まず問題としてテープでくっつけてるだけなので全体強度の問題、特にウィッグをのっけるため締め付ける形になるので、絶えずテンションがかかるのでよろしくありません。あとはウィッグが頭周66cm以上になるので普通のウィッグは使えないということと、後頭部部品はあとで頭からかぶる関係上、完全なのもあります。そこらへんを今回のカスタムで色々手直しもしました。
後頭部部品の接合方法の変更
公式ではテープでくっつけていますが、所詮粘着テープでくっつけても強度に不安が残りますし、使ってるとすぐぐらつく可能性が高いので、安直にねじ止めしました。ただ穴をあけて単純にくっつけると、穴の部分に負荷がかかって壊れますので、ゴムワッシャーをかませてゴムで樹脂部品を強力に挟みつける形て固定します。
公式ではテープでくっつけていますが、所詮粘着テープでくっつけても強度に不安が残りますし、使ってるとすぐぐらつく可能性が高いので、安直にねじ止めしました。ただ穴をあけて単純にくっつけると、穴の部分に負荷がかかって壊れますので、ゴムワッシャーをかませてゴムで樹脂部品を強力に挟みつける形て固定します。
手順としてはテープで仮止め後、中心のところから1mmのピンバイスで位置固定したあとM3~M4のねじが入るようにドリルで穴をあけて固定します。ねじは低頭の12~15mmを使います。
この固定をすると完全にがっちり固定されて、ドーム型の立体構造物として安定しますので、強度的には一切不安がなくなります。
この固定をすると完全にがっちり固定されて、ドーム型の立体構造物として安定しますので、強度的には一切不安がなくなります。
ウィッグ固定用のキャップを作る
ドールでも一部の製品であるのですが、普通の布キャップではなくプラなどの硬質な素材でキャップ状のものに植毛したものをヘッドにはめ込むものがあります。この利点は、固定さえきちんとできれば、装着も簡単でズレもでないことです。ただ、そのウィッグは完全に専用品になってしまうので、汎用品となるウィッグには使えません。今回はフルカスタムですから問題ありませんから、専用キャップを作ったあとにスナップボタンをウィッグとキャップにくっつけワンタッチで交換もできるようにしました。
作成方法は、たぶん誰しも子供のころに一度は小学校などの図工の時間に作ったことはあるとは思うのですが、面を新聞紙と糊で積層して作るというものです。要は元型の上から水で溶いた糊をしみこませた紙をどんどん張り付けて厚みを作って形状を作る方法です。
ドールでも一部の製品であるのですが、普通の布キャップではなくプラなどの硬質な素材でキャップ状のものに植毛したものをヘッドにはめ込むものがあります。この利点は、固定さえきちんとできれば、装着も簡単でズレもでないことです。ただ、そのウィッグは完全に専用品になってしまうので、汎用品となるウィッグには使えません。今回はフルカスタムですから問題ありませんから、専用キャップを作ったあとにスナップボタンをウィッグとキャップにくっつけワンタッチで交換もできるようにしました。
作成方法は、たぶん誰しも子供のころに一度は小学校などの図工の時間に作ったことはあるとは思うのですが、面を新聞紙と糊で積層して作るというものです。要は元型の上から水で溶いた糊をしみこませた紙をどんどん張り付けて厚みを作って形状を作る方法です。
といっても普通のでんぷん糊を使うと強度やカビの心配も出てきますので、今回は木工用接着剤(酢酸ビニル樹脂)を水に溶いて、それを新聞紙や適当な紙にしみこませてどんどん積んで作成します。こうすると、最終的にはつなぎが紙の繊維になっている樹脂のカバーができあがります。完成品は叩くとカンカンと甲高い硬い音のするぐらいの強度になります。
実際の作成では、型はねじ止めしたヘッドを直接使えますので、まずはラップでヘッドを包んで保護したあと、べたべた紙を貼って行けばOKです(これをきちんとずれなくやるため、上記のねじ止めでの完全固定が重要)。そのまま1日ほど置いてある程度乾いたら外したあとに、さらに保護ラップをはがしたあと、さらに数日乾燥させれば完成になります。ねじの組んであるところを超えるところまでキャップを形成することで、このねじ部分の出っ張りがロック機構の代わりとなり、完成したキャップはぴったりヘッドにはまりズレも出なくなります。
なお完成後に耳の上は肌色で塗装しました。ウィッグをかぶせると横がちょっと見えても問題ないようにするためです。
なお完成後に耳の上は肌色で塗装しました。ウィッグをかぶせると横がちょっと見えても問題ないようにするためです。
ウィッグ作成
ウィッグは頭周66cm以上あり、普通のウィッグ屋でも59cm程度までつけられるものしか売っていません。まぁ、着ぐるみレベルの大頭なんかいるわけないので当たり前ですけど。むにむに公式で専用ウィッグが売っていますが、いいお値段ですし自分の好きな色や髪型もできないな、ということで、ここは普通のウィッグをカスタムして使えるようにします。といっても普通のウィッグを使うのはこういうのに向かないので、コスプレ用のカスタム専用ウィッグを購入です。カスタム専用では前髪がかなり長めでカット前提になっているのと、毛量が普通のものより多かったり、毛の根元にふかし処理が入っていたりで特殊なセットをしてもウィッグネットまで透けにくい処理がされています。
ウィッグは頭周66cm以上あり、普通のウィッグ屋でも59cm程度までつけられるものしか売っていません。まぁ、着ぐるみレベルの大頭なんかいるわけないので当たり前ですけど。むにむに公式で専用ウィッグが売っていますが、いいお値段ですし自分の好きな色や髪型もできないな、ということで、ここは普通のウィッグをカスタムして使えるようにします。といっても普通のウィッグを使うのはこういうのに向かないので、コスプレ用のカスタム専用ウィッグを購入です。カスタム専用では前髪がかなり長めでカット前提になっているのと、毛量が普通のものより多かったり、毛の根元にふかし処理が入っていたりで特殊なセットをしてもウィッグネットまで透けにくい処理がされています。
今回はアシストというコスプレ向けウィッグ販売店で売っているカスタム専用ウィッグを2つ購入して、これをニコイチにして66cmの大型ウィッグを作ります。たまたまセールをやっていて2コ目は半額だったので、2つで6000円ほどでした。公式ウィッグは8000円以上するので、一応それよりは安いです。
※2つめのウィッグの後頭部の部分を下のように切り抜いて、上の写真のように切った場所に挿入する
作り方としてはベースとなる1こ目のウィッグの後ろを切って、そこに2こめのウィッグの後頭部を縫い付ける形です。縫い付けるウィッグの下にベースの布をつけて、ごれごと1こ目のウィッグに縫い付けることで強度をキープしてます。また、前頭部も2こめのウィッグから該当部分を切り取ったあと、それを1個目のウィッグに縫い付けています。これで、前頭部の毛量のアップを行っています。前髪の方はインテール処理をするつもりだったので、そこの毛量が多めだった方がよかったのでこれをやっていますが、特にそういうのが不要であれば不要かもしれません。
あとは、通常のウィッグのようにカスタムしていきます。ざっくり切ったあとはドライヤーやウィッグ形状固定用のスプレーで今回はインテークとアホ毛を作っています。メイク後にやる場合にはラップで保護してやりましょう。
キャップとウィッグの接合
キャップとウィッグは大型のスナップボタンをつけて、それで結合します。ウィッグ側もキャップ側もボタンは太めの糸でつけていますが、キャップ側はピンバイスで1mmぐらいの穴をあけてそれを通してつけます。これはキャップ表面に接着剤でくっつけると紙を積層して形成しているために、キャップの紙ごと剥がれる可能性があるためです。なお頭頂部のスナップボタンは30mmのものを使用していますが、これぐらいになるとボタンの厚みも結構あるのでそのままだとつむじ部分が膨らむので、周りにフェルトを敷いてそれが出ないようにしています。
キャップとウィッグは大型のスナップボタンをつけて、それで結合します。ウィッグ側もキャップ側もボタンは太めの糸でつけていますが、キャップ側はピンバイスで1mmぐらいの穴をあけてそれを通してつけます。これはキャップ表面に接着剤でくっつけると紙を積層して形成しているために、キャップの紙ごと剥がれる可能性があるためです。なお頭頂部のスナップボタンは30mmのものを使用していますが、これぐらいになるとボタンの厚みも結構あるのでそのままだとつむじ部分が膨らむので、周りにフェルトを敷いてそれが出ないようにしています。
今回は前頭部、頭頂部、後頭部の中心線にそって3つをつけています。中心でがっちり固定しますので、回転のウィッグずれや外れは発生しませんが、寝るポーズなどをとる前提なら左右にもボタンを追加してきちんと固定した方がいいかもしれません。
ヘッドメイク
ヘッドメイクはマスクがソフビ製ですから、いつも自分が普通のソフビドールにメイクするのと同様に、ラッカー塗料を使ってメイクしています。ただ、最初は筆で描いていたのですが、等身大サイズなので、塗りムラが出たり、境界のアンチエイリアスがうまく出なくなっていたので、最終的には描いたメイクをベースにマスキングしてエアブラシでオーバーメイクの仕上げ塗装したあとに頬の赤みなどをエアブラシで足した後、最後に艶消しを吹いています。
ヘッドメイクはマスクがソフビ製ですから、いつも自分が普通のソフビドールにメイクするのと同様に、ラッカー塗料を使ってメイクしています。ただ、最初は筆で描いていたのですが、等身大サイズなので、塗りムラが出たり、境界のアンチエイリアスがうまく出なくなっていたので、最終的には描いたメイクをベースにマスキングしてエアブラシでオーバーメイクの仕上げ塗装したあとに頬の赤みなどをエアブラシで足した後、最後に艶消しを吹いています。
このヘッドの場合、アイは印刷済みの透明プラ板をアイホールにはめ込む方式です。アイプレートの上半分がサングラス状になっていて、マスクをかぶったあとはそこから外を見ることができます。そのため、はめ込み部分の端は上半分側は黒で塗装して透けがわかりにくいようにしています。なお、ラッカー塗装では塗膜がかなりしっかり定着しますので、基本はメイク後にアイプレートのはめ込みをしても塗膜がはがれることはないですが、ラッカー以外の水性アクリル塗料などを使うとおそらくはがれてしまうので、アイプレートをはめ込んだままでメイクした方がいいでしょう。
なお、アイプレートの素材はわからないのですが、もしABSなどの場合は有機溶剤に触れると樹脂が割れるものがありますので、はめ込んだままの有機溶剤を使う塗料は使うべきではありません。
ちなみにベースのヘッドには歯はありませんが、なんとなくヘッドの造形の情報量を多少でも上げてみたくてエポパテで造形してつけてみました。
ちょっと自分でかぶってテストしてみましたが、取り回しもカンタンでいい感じです。
ここのマスクを買って、色々細かい部分で気になった方は参考にしてみてください。