CD2WAV FAQ集

よくある質問に関するお答え

皆様のメールで寄せられた貴重な情報もここに反映させて頂いております(^^)
いつもありがとうございます(^^)


根本的な話(^^;(でも、FAQに入るほど多い質問)

Q0−1.ダウンロードしたファイルは、どうやって実行したらよいですか? ダブルクリックしても動きません。
A.当サイトで配布しているプログラム(CD2WAVやデジタルCDプレイヤー)はZIPという形式で圧縮されて、必要なファイルが一つにまとめられています。これを戻すには解凍ツールと言われるものを使って元に戻す必要があります。やり方はいろいろなフリーソフト・シェアウェアソフトサイト(ベクターなど)に掲示されていたり、雑誌や解説本に書いてありますので、まずはそこでやり方を学んで下さい(^^;;;;


一般的なオーディオキャプチャに関して

Q1−1.取り込み時にノイズが載ります。これはなんですか?
A.オーディオキャプチャではこれは宿命的な現象です。CD-DAでは、実際のデータにはアドレス情報がないために(実データにセクタが存在しないため)、きちんと同期を取るのが難しいため、SCSIコマンドで「ここ」と指定してもきちんとそこからデータが取れるとは限らないからです。
そのため、きちんとしたアドレスからデータが取れていないくて、前回読み込み終了フレームのおしりと今回読み込みフレームの頭の狭間のPCMデータがあまりにかけ離れているとき(例えば$7FFF→$8000に落ちるとき)、「ぶつっ」というノイズが入ります。このようなずれがあっても、あまりデータの差がないときはノイズは聞こえません。
しかし、聞こえませんが音質などに影響するようです(音がこもったりします)。
なお、CD-ROMの読み込み速度を落とすとアドレス決定精度があがるため、一般的にノイズ等は軽減されるようです。

Q1−2.ノイズを取る方法、あるいは確実に消す方法はないのでしょうか?
A.通に読む分にはノイズが発生する可能性が常につきまといます。これは、CD−ROMドライブの個体性能にも寄るため、同じ環境でやってもドライブが変わればでないことがあります。基本的には、

  1. CDをよく拭きましょう(^^;(結構よーく拭けば直る場合がたくさんあります<特定のCDだけ出るときに効果あり)
  2. 取り込むドライブを変えること(^^;;;;;
  3. CD2WAV32で搭載されているノイズキャンセラー(フレーム間補正)などを使う
  4. CD2WAV(16bit版)を使う(95では16bitアプリのスレッドが優先されるのでよい結果を生むことがある)

 などがありますが、根本的な解決方法ではありません。CD2WAV32で実装されているノイズキャンセラーも残念ながら万能ではないので、すべてのドライブで使えるとは限りません。
 特に最近は、大容量キャッシュを搭載したドライブがあり、ベリファイのために何度か読んでもキャッシュから読むだけになってしまい、全然意味がない場合があります(^^;(これは2パスフレーム間補正で回避できますが)

Q1−3.データ取り込みを複数回取って、ファイルコンペアをかけるとデータが合いませんが?
A.これは先に書いたようにノイズによるものと、アドレス情報のズレによるものがあります。ノイズについてはいうまでもないですが、アドレス情報のズレによるものがあります。
これは「データは合っているが始点が違う」、というもので、バイナリーエディタで初めのデータを削除したりしてサイズを調整すると合うようになるときがあります。この場合は、データは合っている、と言えます。
CDでは172Kバイト/秒でデータが増えるため、1K程度のずれでも100分の1秒ぐらいしか変わらないわけです。

Q1−4.知人からオーディオCDにはエラー訂正がないと言われました。本当でしょうか?
A.大嘘ですいまだに、このような意味不明なことを言う困った人がいるようですが(^^;;

 ちゃんとオーディオCDにはCIRCというエラー訂正が行われており、ある程度はエラーが発生しても、元のデータに戻せるようになっています。特にCDではエラー訂正がオーディオCDでもランダムノイズ用(C1系列)とバーストノイズ用(C2系列)に別々に訂正用パリティが付加されていますので、エラー訂正自体はかなり強力な部類に入ります。
 CD2WAVでCDの構造について興味を持ったのであれば、この本をお薦めします。著者の方はSONYで実際にCDやCD-Rの開発をなさった研究所の方ですので、内容も濃く信頼でき、たいへんわかりやすい本です。これ一冊あれば、CDに関しての一般的知識は十分です。

  オーム社  「コンパクトディスク読本」 中島平太郎・小川博司 共著

Q1−5.CDプレイヤーで再生すると大丈夫なのに、吸い出しを行うとノイズが入るときがあるのはなぜなのでしょうか?
A.なぜこのようなことが起こるのかと言えば、前述のようにセクタが存在しないということが原因です。これはあくまでオーディオCDというものがレコードのように光を反射するピットをずーっと連続してなめて読んでいくことを前提としていて、きちんとそのようにアクセスするCDプレイヤーではノイズが起こらないのです。
 それに比べ、CD−ROMドライブでオーディオをデータとして抽出することは、例えばレコードで言えば針を当てずっぽうに溝に落として、読み出すというのを何度も行うようなことに非常によく似ています。このとき、1回分のセクタ長を読んで、次のセクタ分を読もうとする場合(実際にはセクタがないので、時間情報(サブチャネルQ)を基に読み出す)、針の落ちる位置をきちんと決められないことは容易に想像がつきます。また、読み出しが速ければ、この位置決定が難しくなることも感覚的にわかるかと思います。
 このようなことにより、読み出し位置がずれが発生することにより、それがノイズ、あるいは音の劣化として現れます。
 CDプレイヤーは等速、かつCD-DAに準じた方法で読んでいるが、CD-ROMは異なる読み方をしているためにノイズが発生する、と考えればよいでしょう。なお、最近のドライブではドライブ内部のキャッシュメモリを使って、ずれが起こらないように工夫したドライブも存在しますので、そのようなものを使えば問題が起きることはあまりありません。


 
CD2WAV32固有の質問

Q2−1.すごく遅いんです。こんなに時間がかかるのでしょうか?
A.CD2WAVはデフォルトの設定では「フレーム間補正ON」「ベリファイON」で取り込みします。このような設定を行う場合、音楽CDではデータ内部のランダムアクセスを想定していないフォーマットであるため、サーボ系などが素早くついていかないため、たいへん読み込み速度が遅くなります。
それでもこのようにするのは、CD2WAVではデータの信頼性を重点においているためです。一般のオーディオキャプチャでは、オンザフライ書き込みのために速度優先で読み込んだり、高速性を優先としているためにCD2WAVよりも取り込みが速くなっています。
もし高速に取り込みたいのであれば、「フレーム間補正OFF」「ベリファイOFF」で設定して実行してください。しかし、データの正当性を保証するものではありません(ドライブによってはこのようなことをしなくても、ほとんどきっちり読めるドライブもありますので、いろいろとテストして決めてください)

Q2−2.RICOHモードで、リコーのRO-1060CやRW-1650を使用するとまともに取り込めません。パイオニアモードなどではうまくいくようですが、なぜなのでしょうか?
A.CD2WAVでいうRICOHモードとは、RO-1060Cの後継機であるRO-1420Cで吐き出されるモトローラ形式のデータを読み込むためのモードです。その他のリコー製ドライブでは、インテル形式で吐き出されるため、通常のパイオニア・プレクスターモードで読むことができます。
そのため自動認識では、RO-1420であるときのみRICOHモードを自動選択するようになっています。
なぜかRW-1650からRICOHはデータ形式を元に戻してしまったのがですが(^^;;;;;

Q2−3.ATAPIのCD-ROMで使いたいのですが、できないのでしょうか?
A.ATAPI CD-ROMドライブについては旧バージョンでの正式な対応はしていませんでしたが、CD2WAV32Rev2.01以降で正式に対応しました。旧バージョンでも、一応いろいろいじれば使えるようにはなっていましたが、基本的にはCD2WAV32Rev.2.01以降で、ATAPIモードを使って読み込むようにして下さい。
 ATAPIでは、ATAPIモードにしただけでは動作しない場合があります。このときはMSCDEX経由の読み込みを使ってみてください。コマンドが特殊である場合には、これで読むことができる場合があります。この場合は、読み込みモードの設定は関係ありませんので注意してください。また、この場合複数のCD-ROM(CD-R)ドライブがあるときは、SCSI-IDに関係なくドライブレター順で最初のCD-ROMドライブを読みに行きますので、Win95/98のコントロールパネル、あるいはWinNTではディスクアドミニストレータでドライブレターを再設定してください。

Q2−4.WindowsNT3.51やNT4.0で「WNASPI32.DLLがない」とでて使えません。どうしてでしょうか?
A.WindowsNTはWindows95と異なり、SCSIをコントロールするためのWIN32-ASPIが標準搭載されていません。そのため、CD2WAVを実行するには、ASPIドライバをインストールする必要があります。このドライバはSCSIカードメーカーが供給するものですので、もしドライバがなければ各メーカーのWebページで探すかどうかしないといけません。
 
一般に、Adaptec製品はAdaptecのサイト、Symbiosチップを使った製品(I/O-DATAやTekramなど)ではSymbiosのサイト(LSI-Logic)に行けばダウンロード可能です。
 なお、CD2WAV32 Rev2.06以降ではWindowsNTではASPIを使用せずに吸い出せるようになりましたので、Rev2.06以降のバージョンの場合はASPIは不必要です。

Q2−5.音楽トラック番号に関係なく取り込みたいのですが、できるのでしょうか?
A.可能です。CD2WAVの各トラックの録音長設定は、単にそのトラックを始点とする相対時間長設定ですので、たとえば、1番トラックと2番トラックをつなげて取り込みたい場合には、1番トラックに1番トラックと2番トラックの長さを合計した値を設定すれば、目的の取り込みを行うことができます。

Q2−6.キャプチャーを行うとロックしたり不安定になることがあるのですが?
A.CD2WAVでのデータ転送は大変負荷が大きいモノです。倍速で344Kbyte/秒、8倍速で1.3Mbyte/秒の2倍(書き込みも行うので)の転送速度が要求されます。このような高速なデータ転送はWindows95やNTを使用する場合はあまり行われません(特にCD-ROMを経由した転送)。そのため、ケーブルのインピーダンスマッチングの不整合などによる、信号の反射によるノイズ等に影響されてシステムがロックしてしまう場合があります。NTでは、このようなバスエラーがあっても復帰してくれるのですが、95は無理なのでブルー画面になってロックしてしまいます。そのため、このような現象が起こった場合には、SCSIケーブルの見直し、ターミネーションの確認を行って下さい。

Q2−7.キャプチャーを行うと「ASPI32がタイムアウトしました」と出るときがあるのですが?
A.CD2WAVではASPIを実行するときには基本的にWin32特有のイベント処理という方法でコマンドの実行を行います。この方法は、CD-ROM読み込み中はCPUは何もしなくてもよいため、CPU負荷を大変低く実行できるものです。しかし、いくつかの実装の悪いASPIドライバ、あるいはSCSIミニポートドライバでは、これを行うとASPIサービスが死んでしまう場合があります。このような場合は、「読み込みでイベントを使わない」をチェックしてみてください。このときはポーリングで終了検知を行います(このときはCPU負荷が大変大きくなってしまうため、タイムスレッドをポーリングの度に動かすような処理を取っています)

Q2−8.WindowsNT4.0でATAPIドライブ経由でキャプチャーができないのですが?
A.ASPI32のバージョンによっては、ATAPIのドライブをコントロール対象に入れてくれないようですので、レジストリを変更してあげる必要がある場合があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Aspi32\Parameters

ExcludeMiniports'ATAPI'が指定されていた場合にはATAPIという値を削除してください(値なし)。なお、この設定変更はアドミニストレータ権限を持っていないとできませんので、自分でアドミニストレータでログインして設定し直して下さい(個人使用ではほとんどアドミン権限で使っていると思いますが(^^;;)。ただし、レジストリの操作は大変危険が伴いますので注意して行って下さい。おかしくなっても、こちらでは責任もてません(^^;;;覚悟してやってください。
 また、これがなくてもデフォルト値が禁止の場合がありますので、追加すると動くようになることがあります。
 
なお、CD2WAV32 Rev.2.06より正式にATAPI CD-ROMドライブからの取り込みをサポートしました。これ以降のバージョンではASPIがインストールされていなくても読み出しを行うことができます。

Q2−9.WindowsNT4.0でCD2WAVを起動したり、あるいは起動してもATAPIドライブ経由でキャプチャーを行ったりするとブルースクリーンになりますが?
A.現状WindowsNT4.0SP3、及びSP4ではUltraIDE(ATA-33)にまともに対応していないので、ASPIで特定の操作をするか、SP4などではアクセスをしただけでNTが死んでしまいます(^^; そのため、UIDEを使っている場合にはBIOSでUltraIDEをDisableしてください。SP4ではDMACHECK.EXEでDMA設定が可能ですが、この場合はCD-ROMドライブがついているチャンネルのみをOFFにすればHDD側のDMAを有効にしたまま吸い出しが可能です。

Q2−10.ビデオカードをMilleniumIIにしたらキャプチャーが不安定になるようですが?
A.ミレニアムのバスマスターモードを有効にすると、SCSIドライバが不安定になることがあるようです。このため、基本的にSCSIボード以外のバスマスタデバイスは、バスマスターリングを行わないように設定して下さい(MilleniumIIではUseBusMasteringをOFF)

Q2−11.Windows95 OSR2やWindows98でATAPI CD-ROMが動作しないのですが?
A.CD2WAV32 Rev1.xxではATAPI CD-ROMは公式にはサポートしていません。ATAPICD-ROMを使用してトラック情報などがまともにでない症状がでたときは、Windows95/98ではRev2.01以降を使用してATAPIモードを使用してください。WindowsNTでの動作は、相変わらず保証はしませんが、FAQの手順を踏めば使えると思います。

Q2−12.CD-EXTRAのディスクの、最終音声トラック長が正確に表示されませんが?
A.CD-EXTRAのディスクはマルチセッション構造であるため、普通のトラック読み出しを行うとまともにトラック情報を取得することができません。CD2WAVではRev1.xxは、マルチセッションは全く考慮していませんので正確に表示されません。
ただし、CD2WAV Rev2.01以降ではCD-EXTRAのトラック情報の読み込みに正式に対応したつもりですので、そちらを使用するようにして下さい。

Q2−13.Windows98にアップデートしてEZ-SCSIをインストールしたらCD2WAVが使用不能になってしまいました(;_;)
A.旧版のWindows95用EZ-SCSI 3.x/4.xはWindows98に対応していません。そのためインストールを行うと、ATAPI/SCSI環境に致命的ダメージを与える場合がありますので、絶対にインストールしないでください。下手をするとOSの再インストールをしなければ直りません。
 ただし、AdaptecJapanのサイトでWindows98対応差分が出ているので、それを使うことでWindows98でも安定して使用できるようになります。

Q2−14.Windows95のASPIを最新版にしたらATAPIドライブが見えなくなってしまいました(;_;) どうすれば直るのでしょうか?
A.最新版のASPI32(4.57)はATAPIドライブの制御がデフォルトで禁止されているようです。これを復活するには2つの方法があるようです。

1.APIX.VxDのバイナリに対し、esdi_506という文字列をすべてヌル文字(00h)で置き換える。
2.レジストリに次のキーを新たに追加し
 HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\VxD\APIX

 次の文字列キーを追加する(値はなし)
 ExcludeMiniports

 このレジストリ操作やバイナリパッチは、かなり危険な作業ですので、注意してください。特にバイナリにパッチを当てるときは、必ずファイルのバックアップをとりましょう(^^;;
 なお、CD2WAVでは「システムに勝手に変な設定はしないし、ドライバも入れない」というスタンスですので(CD2WAVではレジストリも全く使っていません)、これをプログラム側で自動対応することはありません。
 ドライバに関しては、よくripperやcd-writer関連サイトでは最新版に常にupdateするようにアナウンスされますが、Windowsのドライバでは元に戻すのが難しいので、「いま、現状特に問題なく動いていれば入れ替えない」という感じで対処する方がいいです。これはASPIに限ったことではなく、ディスプレイドライバなど全般にいえることです。むろん、問題があれば変更してみるというのは十分よい入れ替える動機にはなりますが。

 ☆追加
  上記のレジストリ設定を簡便に行うためのファイルをユーザーの方に作っていただきました。不安な人はこれを使って下さい。解凍してできたapixpat.regをエクスプローラ上から右クリックで選択して結合します。
  レジストリ設定ファイルapixpat.lzh

Q2−15.CD2WAVがなんかヘンなので(^^;;、初期状態に戻したいのですが、どうすればよいのでしょうか?
A.
CD2WAVの設定は、WindowsディレクトリにあるCD2WAV32.INI(Rev2.x)あるいはCD2WV32N.INI(Rev.3.x)というファイルが全てです。そのため、これを削除するだけで完全にクリーン(インストール前の状態)になります。ただし、自動的にレジストリにAPIX.VXDのパッチを打ち込んでしまった場合には、Q2−14のレジストリの削除もする必要がありますが、これをやると他のソフト(DVDプレイヤーなど)に支障がでる場合がありますので注意してください。

Q2−16.トラックをロードすると「プリエンファシスのかかったトラックが存在します」と表示され、変換したファイルに_EMPHという文字列が入りますが、これはなんですか?
A.
これは、挿入したCDにプリエンファシスという高域強調された曲が存在するという意味です。これをこのまま聞くと、異様に高音域が高い音声ファイルになりますので、事前にローパスフィルタを通すなどしておく必要があります。また、CD−Rに焼き直すときには、必ずプリエンファシスビットをonにして記録する必要があります(WinCDRなどではできますが、一部できないライターソフトが存在しますので、注意が必要です)。

 なお、Rev3.09よりソフトウェア的にディエンファシスを行うことができるようになりました。この場合は、設定−取り込み−内蔵ディエンファシスフィルタを有効にするがチェックしてあれば、生成されるWAVEファイルなどはきちんとディエンファシスされた形になっていますので、そのままCD−Rで焼いても問題がなくなります。ただしMP3ファイルではちょっと特殊な扱いをしています。詳しくはQ2−23を参照してください。

Q2−17.ATAPI CD-ROMドライブ(またはノートパソコン専用インターフェイス接続のCD-ROMドライブ)を使って吸い出しをしようとしましたが、CD2WAV32が「WIN32ASPIを利用できない」というエラーを出して立ち上がりません。
A.
これは、なんらかのソフトウェアのインストールでCD-ROM関連のドライバが書き換えられたときに起こります。この場合は、Q2−14の回答と同様の処置をすれば基本的には動作するようになるようです。

Q2−18.CD2WAV32 R2.01(あるいはそれ以前)のバージョンから、新しいバージョンに変えたら、うまく取り込めなくなりました。どうすれば直るでしょうか?
A.
CD2WAV32 Rev2.02より取り込みエンジンがいくらか高速化されました。これにより、取り込み性能が上がっているのですが、特定のCD-ROMドライブ(特に旧式ドライブ)では高速なアクセスを行うとCD-ROMドライブ自体がハングアップしてしまう場合があります。このときは、読み込みウェイトを有効にし、ウェイト時間を10〜50ms程度で設定すれば直る場合がほとんどです。ウェイト時間については、CD-ROMの特性によりますので、各々調整してみてください。

Q2−19.ATAPI CD-ROMドライブで取り込みを行うと、読み込んだ音声が歪んでしまっているようなのですが、どうすれば直るでしょうか?
A.
Windowsでは、デフォルトでCD-ROMドライブは「自動挿入ON」となっています。このとき、Windowsは取り込み中にも勝手にコマンドを発行して、新しいメディアが挿入されているかをチェックしてしまいます。そしてそれが、取り込みコマンドと重なったときにドライブにエラーが発生してノイズや歪みが発生することがあります。これはSCSIのようにバスを占有しないドライブであまり発生せず、ATAPIインターフェースのドライブにおいて顕著に発生するようです。そのため、基本的に取り込みドライブについては自動挿入をOFFにして使用するようにしてください。

Q2−20.Windows2000で取り込みができません。どうしたらよいでしょうか?
A.
まず、CD2WAVではWindows2000に関してはRev3.07以降、またはRev2.10のみの対応となっていますので、対応バージョンをダウンロードしてください。さらに、Windows2000ではASPIを使わない場合、必ずアドミニストレータ権限でCD2WAVを実行する必要があります。このため、CD2WAVを実行するときはその権限でログインするか、プログラムのプロパティで実行を別権限のユーザーで行わせることがWindows2000は可能ですので、CD2WAVの実行をアドミニストレータ権限をもつユーザーができるように設定してください。

 なお、WindowsNT4.0以下では一般ユーザーでも利用可能です。

Q2−21.MP3の圧縮のやりかたがわかりません。どうしたらよいでしょうか?
A.
CD2WAVでは、MP3圧縮に関しては作者としては午後のこ〜だを利用することを推奨しています(一番簡単かつ性能がよいので)。午後のこ〜だを利用する場合、次の手順で設定をしてください。

 1.午後のこ〜だのWinGUI版をダウンロードして、インストールし、最低一度、午後のこ〜だWinGUI版を起動します。

 2.CD2WAVを起動します。

 3.設定ボタンを押し、タブの「出力ファイル」をクリックし「MP3ファイル出力」をクリック

 4.さらにタブの「MP3圧縮」をクリックし、「午後のこ〜だDLLを使用」をクリックし、OKボタンをクリック

これで完了です。


 午後のこーだは配布停止しちゃったので、バイナリで普通は入手することはできません。ソース入手はできますので、コンパイルして使って下さい。

一応、現状で入手可能なものは、SCMPXかLAMEです。これらを外部エンコーダ使用でエンコーダとして使用できます。

LAME The MP3 Project   LAMEの開発元

LAME MP3 encoder and other high quality encoding - decoding tools  Lameのバイナリを配布しているサイト

CH3's Homepage  SCMPXの開発者さんのホームページ

Q2−22.CD2WAVのWAVEのボタンに×がついているのですが、どうやったら×をなくせますか?
A.
この×は「WAVE出力ができない」という意味の×ではなく、「MP3やWMTの圧縮をしないよ」という意味の×です(^^; というわけで、別にできないわけじゃありません(^^;

Q2−23.MP3ファイルにディエンファシスがかからないようなのですが?
A.
MP3ファイルではファイルヘッダにエンファシスフラグを打ち込むことで再生時にディエンファシスされた音声として再生されます。つまりMP3フォーマットではディエンファシスはプレイヤー側が処理するという仕様となっています。CD2WAVではこうしたことから、MP3ファイルについてはデフォルトでディエンファシスフィルタを適用しません。適用したい場合には設定−MP3圧縮−ディエンファシスフィルタを適用しないチェックを外して、取り込み設定のディエンファシスフィルタ使用設定をチェックしてください。なお、CD2WAVのプリエンファシストラックのファイル名の名付け方は以下のようなものとなっています。

 ファイル名に_EMPHのついたファイル : データ自身にはCD2WAV内蔵のディエンファシスフィルタをかけない

 ファイル名に_DeEMPHのついたファイル : データ自身にCD2WAV内蔵ディエンファシスフィルタを適用したもの

Q2−24.CD2WAVの表示が英語になるのですが?
A.
CD2WAVでは、Windowsの環境設定をみて日本語表示にするか英語表示にするかを決定します。この設定は、[コントロールパネル]−[地域]ですので、ここが必ず「日本語」となっていることを確認してください。ここが日本語以外では、全て英語表示となります。最新のR3.21では言語設定があります。設定−その他−言語(Config-Other-Language)で強制的に日本語にすれば、日本語で表示されると思います。

Q2−25.WMAの圧縮ができません。「wmaudsdk.dll」がないと表示されます。
A.
CD2WAVでは、WMA圧縮をするのにMicrosoftの配布しているwmaudsdk.dllを経由して行います。このファイルの単体の配布条件がいまいちわからんので同梱してないのですけど(^^; 取り敢えず、winampの最新バージョン(Ver.2.7以降)のフルバージョンをインストールすれば、一緒にこのdllが入りますので、どこかから見つけてインストールしてください(^^; 一度インストールしてしまえば、あとはそのまま使えるはずですので、winampのバージョンの高いモノを使いたい場合には、またそれをアンインストールして、新しいバージョンを再インストールしてください。

Q2−26.WindowsMeで動作するのでしょうか?
A.
わかりません(爆) どうも動作したり動作しなかったりあるようで、よくわかりません。Meの場合WindowsMediaPlayer7.0がデフォルトで入るので、動かない場合にはこれが悪さをしている可能性が高いのですけども。取り敢えず、作者がMeを使う気がまったくないので(^^;、作者自身が動作保証をするつもりはまったくありません(^^;(他のOSでは作者自身が実際に動かしていますので、動作すると言えるのですが・・・) まぁ、大体の場合は動作するようですが・・・


その他の質問

Q3−1.ハイインピーダンスケーブルとはなんですか?
A.
SCSIでは、伝送線路について特性インピーダンスというものが決められています。これは俗に言うスピーカーなどのインピーダンスと違い、分布定数回路で決められるものです。普通の電気回路では集中定数回路というもので考えますが、この場合は電線はその線の抵抗率で算出されるインピーダンスになります。
例えば、TVのアンテナ線や計測器で使われる同軸ケーブルにも50オーム、75オームの線がありますが、これが特性インピーダンスです。SCSIではこれが一般に100〜120オームで決められていますが、昔の品質の悪いケーブルでは90オーム程度であったために特性が合わず信号の伝送で問題がでたことがありました(具体的には、特性インピーダンスの違う線路の狭間で信号の反射がおき、それがノイズとなる)。
そのため、その品質の悪いインピーダンスの低いケーブルと「比べて」高いという意味でハイインピーダンスケーブルといわれます。

Q3−2.TEACのCD-ROMドライブ(CD-516S)を利用すると左右の音声が反転してしまいます。
A.CD-ROMドライブのファームウェアのバグです。TEACに文句を言えばROM交換をしてくれるらしいので、TEAC社にお問い合わせください。最初はわたしも仕様だと思っていたのですが、問題のドライブをご使用の方がTEACに問い合わせたらバグだったのだそうです(^^;;
なお、当該のドライブはROMバージョン1.0G以降は問題ないとのことです。

追記:バージョンアップ(フラッシュROM書き換え)は以下のURLでできるようです。
   http://www.tsc.teac.co.jp/support/index.html

あるいは http://www.teac.co.jp/dspd/product/software/romupdate/explainj.html

Q3−3.松下のCD-ROMドライブで読めません。対応できないのでしょうか?
A.先日担当者に試しにコンタクトを取ってみましたが、NDA(秘密保持契約)を結ばないと技術開示しない、との回答でその後は音沙汰ナシでした。そんなわけで、おそらく将来的に対応することはないと思います。
ちなみに別の某社は気軽にここだけの話ってことで(笑)対応してくれましたが、企業風土の違いなんでしょうか?(苦笑
[追加]どうもGeneral SCSI-3のコマンドで動作するようなので(CW-7502)対応する気はなかったけど、対応したことになってしまいました(^^;

Q3−4.SONYのDVD-ROM Discmanで読もとすると頻繁にシステムがハングアップしますが?
A.PBD-D50のRead CDコマンドには致命的なバグがあり、読み出しが少しでも滞るとファームウェアが暴走します。実は自分が買ったのですが(苦笑)、試しにやったら再現性100%で発生します。どうもキャッシュ関連の制御に問題がありそうですが(まぁサポートではReadCDコマンドはサポート外とか言ってたんですが、個人的には他のコマンドで大丈夫なのか知りたいのですけど、調査してくれませんか、とか言ったら、やりません、と断言されちゃうし(--#
 で、このPBD-D50のファームウェアは従来のSONYのファームウェアからかなり変更が加えられているようで、SONYのベンダユニークのReadCD-DAコマンドが削除されています。つまり、当分の間ファームウェアが不安定になる可能性がありますので、いまこの機種をドライブ代わりに使うことはお奨めできません。特にSONYのカスタマーサポートに問い合わせたら、「問題があってもファームウェアのupdateはするかどーかわかりません」と思いっきり言われちゃったんで(バルクならともかくSONYブランドでリテールで売っている製品なのにサポート酷すぎ)、DVD-ROMドライブのつもりで使いたいのであれば、安定するまで買わない方がいいと思います。ポータブルDVDプレイヤーとしてならいいかも知れませんが。
 とりあえず、サポートが信用ならないので気をつけた方がいいかと(まぁ、これでもうSONYのリテールのパソコン関連製品は買う気なくなったけど:-)

●後日談

 保証が切れる寸前で、サービスに出したら問題が修正されていました(笑) DVD再生を長時間やると爆走する問題も直っているみたいです(^^;



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