レビューの方でも書きましたが、オビツ150向けにペーパームーンの等身大スタンドをちょっとカスタマイズしてみました。
結局の処、腰支えだけでなく足支えか股支えの追加が必要と判断したので、これを取り付けるというものです。材料としては、安価で丈夫な太めのPVC製の水道管(VP管)を組み合わせて使うことにしました。
今回の工作の材料と道具は以下の通り。左から、穴を開けるための卓上ボール盤、水道管を切断するのに使うパイプカッターに、T字管を成形するための鬼目ヤスリ、穴の大きさを調整するリーマー、あとは水道管に接合用のL字管などです。この他に、普通の棒ヤスリなども使っています。鬼目ヤスリを使うのは、PVC管が堅くて削りにくいので、鬼目でおおざっぱに手早く削るためです。
スタンドの中心軸との固定にはT型の管をはめ込む形で使っています。これは、VP20(内径20mm)用の管をT型に接続するものでVP20の場合外経25mmぐらいで、上手い具合にこれがペーパームーンやオリエントのファンタスティック固定素体向けスタンドと軸経がほぼ同じです。
ただ、T型管では内側の方は内径が2mmほど狭くなっているので、スタンドの軸にはめ込むには鬼目ヤスリや丸棒ヤスリなどで削って広くして、きちんと軸にはまるようにする必要があります。このスタンド改造作業で一番面倒なのはこれぐらいです。あとはパイプを適当に切ってL型管などを使ってはめ込みますが、パイプの切断は、ダイソーなどで1000円ぐらいで売っているパイプカッターを使えば、厚みのある管でも、あっというまに切断できますので結構楽です。なお、接合したあとは適当に木ねじで固定しています。接着剤で固定するとあとで調整不能になるので、基本的にはねじ留めで対応した方がよいとは思います。
軸の固定は、ねじをつくるための特殊なエンザートという雌ねじ補修部品を埋め込んで、これに取ってつきのねじをはめ込むことで対応します。今回はM5ねじ用のものを埋め込んでいます。PVC管にこれ用の穴を開けるときには、エンザートがはまるより少し小さめに卓上ボール盤で穴をあけて、それにねじ込む形でいれると接着剤がなくてもしっかりはまります。最終的にはエポキシ接着剤などで固定した方がよいとは思いますが・・・。自分の場合は、卓上ボール盤で小さめの穴をあけたあとに、ハンドリーマーを使って微調整した感じです。なお、写真では本来の使い方と逆方向に取り付けていますが、これはエンザートを接着剤固定する場合に、接着剤が切り込みに流れ込んでしまうのを防ぐために行っています。
なお、ファンタスティック向けのスタンドでは腰支え部分がありませんので、こちらを使う場合には同様に管を組み合わせてU型の形状を作ってそれを取り付ける形にすればよいかと思います。たとえば、下のような感じです。これはVP13管を使って構成しています(VP20-VP13変換のT字管を使用)。あくまで仮組してみただけで、本当はさらに両端にパイプを繋げて素体を抱え込む形にする必要があります。
そんなわけで完成したのがこれです。十分補助としてしっかりと支えてくれます。なお、パイプにかぶせてあるのはPVC管用の保温カバーです。こちらもPVC管の売っている場所の近くにおいてあるかと思います。金額的には全部で1000円ちょっとぐらいです。
股支えの他に足支えも作りました。これは片足補助のタイプで水着やズボンみたいな股支えだと見た目悪いようなときに使えます。こちらは二軸可動にして、足を広めに取っても対応できるようにしています。
股支えを実際に使うとこんな感じになります。
まどマギ劇場版で結局影の薄かった、マミ杏カプで。マミさんはオビツ150にオリエントのT型ヘッドをカスタムメイクしたものを使っています。こちらのヘッドの接合もパイプを組み合わせてジョイントを自作しています。杏子はペーパームーンの可動素体に、オビツ150の彩色ヘッドを使っています。オビツで無塗装ヘッドを個別に売ってくれれば、自前で杏子カスタムメイクしたのですが・・・。
あとはマスケット銃が欲しいところですが、まだないので適当に例の杖を持たせてみたりはしましたが微妙ですか・・。一応、年末予定のムービックの1/1マスケット銃は予約済みなので、それ待ちですねぇ~。それまでにブーツも体裁を整えておきますか。
写真を見ればわかりますが、今回追加した股支えを使うことで、棒立ちポーズではなく、かなり足の表情をつけたポーズを付けることができるようになります。たとえば、写真の中に前の方に足を踏み出したポーズを取っているものがありますが、もし股支えがなければ簡単に素体が倒れ込んでしまいます。たぶんファンタ用のスタンドを持っている方は多いとは思いますので、試しに作ってみてはいかがでしょうか。
主にドールや電子工作関連を中心にしたブログです。