パラボックス PARABOX 80cmドール 乙姫 レビュー

1月のドールショウのときにPARABOXのブースで見かけてほしくなってしまったので、帰りに武蔵小杉の店舗に行って素体など一式買ってきました。80cmサイズなので、まともに服がないのであとで服は作ろうとしてて放置してしまっていましたが、春先にメイクなどして組んで服もそこそこ作ったりして落ち着いたのでレビューなど。
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このドールですが、一般的なソフビの大型ドールと異なりキューピーちゃんみたいな外骨格のドールのようで、内部骨格がなく外皮で直接間接などを作ってます。そのためか、80cmという大型ながら無塗装のヘッドつき素体で税込み三万円で買えるというリーズナブルな大型ドールです。なお、塗装ヘッド+アイつきでも4万ぐらいで購入可能です。今回はメイクなども自分でやってみたかったので無塗装ヘッドと素体一式とアイとウィッグだけ買ってきました。
 まず素体とヘッドなどですが原型が流行りの3Dモデルなどではようで、正直色々外皮にでこぼこしている場所がありて仕上げが原型レベルできちんとしていない部分があります。あとヘッドなどは製造クオリティが問題で傷やひずみがあり、まずメイクしようとする前にやすりがけして直さないといけない感じですね。それで造形を整えたあとにメイクという感じでしょうか。ボディも同じようなところはあるのですが、ヘッドと違って素体はあまりじっくりみないため、気が付きにくいからいいのですけども。オビツだとこんなことはないので、たぶん製造業者の問題だと思います。あとヘッド造形がちょっと不満で口のモールドのところがもうちょっとなんとかならなかったのかな、という印象です。まぁ、開口したり削ったりすればいいんですけどね。
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ボディサイズは80cmというだけあって、DDとならべてみると本当に大きいです。幼い造形ですが、そのままだとメリハリがなくスラっとしています。そのため素体の状態でもエロさはあまりなく、かなり味気ないです。
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ちょっとそれだと面白くないので、エアブラシで塗装してメリハリをつけた形にしています。なお塗装は、先日のことりのプラモデルで使ったラスキウスのペールレッドを使って、エアブラシでシャドウを入れたあとに艶消しを吹いているだけです。無塗装状態は公式サイトに載っていますので、見比べてみるといいとは思います。
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関節部は前述のとおり、外皮で接合するタイプですね。関節部と外皮の一体型で、はめ込みで部品をつないでいるので、ソフビ製造時の問題で例えば二の腕や太ももを分割する部分にあるの接合部分のところが盛り上がっていることで隙間があったりと、普通の内部骨格構造のドールと違って色々なところに製造上の違いによる問題があったりします。あと、どうしても保持力は内骨格のドールのようにねじで接合部を締めたりすることができないので、あまりありません。どうも構造的に曲げたときに締まるように関節断面を切っているみたいなので、特定のポーズではしっかりしますが、そうでないときはゆるいです。
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ヘッドは通常のソフビドールと変わらない感じで、ヘッドキャップ部品との分割で、首のジョイントに差し込んで、ジョイントの返しでロックする感じです。単純な返しだけなので、結構外れやすいのが困りものですね。ヘッドキャップを固定する部分のヘッド側の返しは実際にはもっと深いのですが、そのままだと外しにくいのでデザインナイフで半分ぐらい切り取ってしまっています。
アイホールはオビツのように目袋があるわけではないので、普通にブルタックなどで固定します。アイは写真の通り一般的な半球状ではなくなだらかな曲面をもつ感じのものです。まぁ、半球状だと大きすぎるので無難な判断だとは思います。
服は80cmサイズということで妙に中途半端で人間用の着回しも困難です。修正なく再利用できるのは、幼児用のソックスぐらいです。そのためどうしても専用服
を調達する必要がありますが、メーカーのPARABOXで服も作って売っているので、まずはそちらを購入すればよいですし、先日の9月のドールショウでは2~3ディーラー程度乙姫サイズの服を売っていましたので、イベント購入も可能です。
そんなわけで、なかなか服を購入するのは困難なので、自作を前提にしておいた方がいいかもしれません。都合がよいことにPARABOXで型紙のPDFをこちらで公開してくれていますので、これを使うのがまずはよいかと思います。自分も型紙をダウンロードして、まずはワンピースとパジャマを作りました。
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 あとは既製品を改造することですが、これは結構たいへんで作り直しに近くなります。ただ、あまり近所の手芸店では手に入りにくいストレッチ生地を使う必要がある下着類を作るのにはメリットがあります。そんなわけで、まずは前述のワンピースなどを作る前にパンツやキャミソールを作ったのですが、こちらは人間用のパンツなどの改造品です。こちらは、しまむらで女児 110cm向けのを2枚で1000円ぐらいで売ってたパンツを買ってきて、これを腰回りの側のみ残して切り刻んで縫い直してます。子供っぽい柄も入っていますし、1から作るよりは早いので結構おすすめです。型紙は作ってませんが簡単なつくりなので、スケールつきの写真を載せておきます(作るには十分なはず)。
キャミソールも80cm赤ちゃん用のを胴回りと着丈を縮めて、端はロックミシンで巻きロックをかけて済ませています。こちらは30分ぐらいであっという間に作れるのでお勧め。パンツは縫う場所や曲線が多いので、なんだかんだで作るのに1時間ぐらいはかかると思います。
今回載せた写真はその二つを使って撮っているものですが、キャミソールのところは肩紐も多少縮めた方が見栄えがいいかもしれません。
ざっくりいろいろ書いてきましたが、個人的にはせめてもうちょっとちゃんとしたヘッドにならないかなぁという感じでしょうか。品質的にも造形的にも。ボディなどは値段比でこんなもんだろうとは思いますのでいいのですが、そこがちょっと残念。
とはいえ、80cmサイズはかなり大きくて満足度は高いです。抱っこしているのがすごく癒される感じ。あと外骨格なので、内骨格ドールと違って手荒に扱っても壊れにくい特性がありますから、添い寝向けの人形にはかなりいいと思います。楽しみ方として、そういうものを人形に求めている人にはベストチョイスかもしれません。
そんなわけで、適当に写真など。文句を言いながら気に入ってるため服なども色々作っているので、そのうちそっち中心のレビュー2弾でもやろうと思います。
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